異世界の歩き方「お前の耳はロバの耳」1

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「むむむっ!」
「ぬ、どうした貴様?」
「いや、今何か素晴らしい展開を――強いて言うならばシナリオ的にはお風呂回にあたるキャッキャウフフ展開を見逃した気がっ……」
「そうか……お大事にな?」
「開眼せよ俺の遠視能力!!! 主人公補正、カモン!」
 憐れみの目で、ミリルがこちらを見る。そんな目で俺を見ないでくれ。照れるじゃないか。
 照れて頭を掻くが、無視された。この子はノリが悪くていかんね。
「っとと」
 大きく揺れて、彼女に抱きつく。
 馬上の人となってからもう数日だが、彼女の胸にはまだ数度しか触れていない。なにしろ、
「っひゃあっ!」
 びくっと、彼女が大きく跳ねるもので、相当の覚悟を持ってやらねば振り落とされるやもしれないからだ。
 全く、難しいものである。
 なんとなく、J○BAなる健康マシンに、ド○キで乗ったことを思い出す。伏字祭りだ。ともかく、あれの最大揺れ幅にした時のような感じである。おかげで毎日内股が筋肉痛だ。歩くときには、ひょこひょことした動きになる。わかりやすく言うと、男性諸兄にはおなじみであろう、勃起した際の目立たないような動きの感じである。
 ちなみに、現在の俺は……フフ……下品なんですが……勃起……しちゃいましてね。
「す、すまん。吃驚してつい」
「ああ、いやいや。俺の方こそありがとう」
「? どういたしまして?」
 なんか、悪いことをしたような気分に――実際悪いことをしているのだが――なる。
「しっかし、あれだな」
「なんだ?」
 話をそらそうとしてみたものの、話題が思いつかない。こういうとき、ひめが相手ならどうする? 尻尾いじるな。うん。ではそこから考えて彼女相手なら――ああ、お触りを――話そらせてないじゃねえか!
「ええと……広大な大草原だよなーまるでどこまでも続いているようだー」
 く、苦しいな。これは苦しい。棒読みだし。考えてなかったことがばればれだ。
「だろう! 真人なのにこの素晴らしさが分かるとは、さすが貴様だ!」
 思った以上にこいつは単純だった。やーい、単純。やーい……なんだかむなしくなってきた。何故だ!?
「お前に乗ってるからかな? 視界が広くて、何か新鮮だよ」
「そうだろうそうだろう。乗り心地も良いだろう?」
「ああ」
 揉み心地もな、と思うが本気で振り落とされかねないので口には出さない。なんか、そういうのに免疫なさそうなんだよなこいつ。
「おおーい!」
 背後から聞こえる声に振り返る。野太い声である。
「そろそろ夜営しよう!」
 彼女の兄である。ニコラは、彼が引く二輪馬車に乗っていた。大層楽そうである。ちっとも羨ましくはないが。ち、ちっとも羨ましくないんだからね!

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