異世界の歩き方18

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
↓クリックのご協力をお願いします↓
にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村
コメント
コメント投稿

トラックバック
トラックバックURL
http://hamayaraworks.blog105.fc2.com/tb.php/21-b75eda9b
「……食べ物で釣るなんて、相も変わらず下衆野郎ね」
 きいきい、と音を立てながら自転車を押して、烏天狗みさが現れる。
「相変わらずというほどお前に無礼を働いた覚えはないけど」
「その発想が既に無礼よ。おめでとう、無礼ランク三位へ急上昇したわ」
「加算された!?」
 黒狐ちゃんは呆気にとられたようにポカンと口をあけている。
 それを一瞥し、
「ふうん。こういう子が好みなの」
「いや別に……」
「あら。昨日の怒ってた子もこれくらい小さかったじゃない」
「ロリコンとでも思ってるのか?」
「そんなこと思うわけないじゃない。このロリコン野郎」
「言ってるじゃないか」
「あら、私ったら心にもないことを言ってしまったわ。ごめんなさいロリコン野郎」
 驚きの暖簾に腕押しっぷりである。
「あの、このヒトは?」
 おずおずと、狐娘が聞く。
「サボり常習犯の郵便配達人だよ。こんな大人になっちゃだめだよ」
「無礼ね」
 憮然とした表情で彼女が応じる。
「本当のことを言われたら反論できないじゃない」
「自覚はあったんだな……」
「無礼ね。無礼ランク二位に昇格よ。おめでとう」
「そうなってくると一位が気になるな」
 気になる木になる気である。インスパイア・ザ・ネクストだ。
「あ」
 少女が声を漏らす。
 見れば口を押さえて、尻尾をぴんと立てていた。
「す、すみません。わたし、境内の掃除をしなきゃいけなかったのに……」
 もじもじしだす。トイレに行きたいのかな、と思わないでもなかったが発言は自重する。
「あ。仕事中だったね。そういえば」
「ごめんなさい! 油揚げ、ありがとうございました!」
 そう言って走っていく。袴がちょこちょこ動いていた。
「漏らしちゃたのかな」
 ぼそっとつぶやいたのを、
「熱意を?」
 耳ざとく聞き付けたみさが妙な勘違いをする。
「熱意……お前も見習うべきじゃないか?」
 慌てて社務所に入っていく様子を見守っていた彼女に問えば、
「むしろ私を見習うべきね」
「駄目だろそれは……」
 相変わらず、というべきか。自信に満ちた表情だった。

NEXT ↓クリックのご協力をお願いします↓
にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村
コメント
コメント投稿

トラックバック
トラックバックURL
http://hamayaraworks.blog105.fc2.com/tb.php/21-b75eda9b
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。