異世界の歩き方「大草原の小さな包」3

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「奴は帝国亜人対策庁、ベルニクス課長補佐官じゃ」
「課長補佐……」
 何だろう。あまりインパクトを感じない。親しみやすさすら覚える。
「な、なんでそんなことを知ってるんだ?」
「うむ。花梨は聞いたことがないか?」
「ええと……?」
 どうやら知らないらしい。知る人ぞ知る人物であるようだ。まあ、世の中の物事は殆どが知る人ぞ知るものだと俺は知っているが。
「帝国の種族隔離法廃止があったじゃろう? その立役者と言われておる」
「それなら知っていますが……その方、そんなに大層な方なのですか?」
 課長補佐なのに? という聞き方である。可哀想に課長補佐官。
「よく新聞にも出ておった。帝国での種族差別撤廃推進者のリーダーじゃ。妾もほれ、まあ……」
「ああ。そうだな、うん」
 視線が交差する。確かに、ひめは知っていてもおかしくはない。彼女の置かれていた状況は、種族の差別というのも密接に絡んでいたのだろう。
「……なんですか。二人で頷いて……それで、そんな人がなんでこの列車に?」
「さあ。なぜじゃろうなあ」
「あ、それ。洛陽の新聞に出てただろ。確か……」
「亜人対策実務者会談か! なるほどのう」
 うむうむ。と頷く。
「どうも、そいつで決まりっぽいな」
「うむ。そうとなれば心配はいらぬな。彼ならば通報したりはすまい。妾達亜人の味方じゃろうからな」
「そ、そうか」
 少し、わだかまりがある。なぜだろうね。
「……」
 花梨の視線が痛い。痛い痛い!
「よし! 飯いこう! 飯!」
 誤魔化しで、大声を張った。

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