異世界の歩き方「大草原の小さな包」6

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 先ほどの揺れは、当然のことながら、彼女たちによるものだった。
 何でも、車内に潜んでいた仲間が、通信室を破壊したものらしい。
 そこで急停車した列車に、並走していた彼女たちが乗り込んで来たそうだ。
 以上は本人の談である。
「日元人でも真人は真人だ。しかし、清華の真人よりは毛一本ほどましだな」
「そうか……」
 彼女は、態度を毛一本ほど軟化させていた。どの部位の毛なのかが気になるところである。
「しかし、なんでまたこの列車を?」
「それはだな。この列車には烏孫政府の、亜人弾圧責任者が乗っているからだ」
「ほう」
「なぜか分かるか?」
 わかるまい、と彼女がどや顔になる。
「亜人対策実務者会談の帰りだろ」
「なぜわかった!?」
 そりゃ、関係者が乗ってるの見たからな。
「お主ら、仲良いのう……というか、お主はまた女と見ればそれじゃ。怖がれ!」
「ちょ、何言ってるんだひめ」
 わけがわからないよ。
 つうか、なぜお前が怖がることを要求するんだよ。
「な、な。真人などと、仲が良いなど!」
 そこかー……
「そ、そうです! 私という妻がありながら!」
 久々に花梨の発言である。相当勇気を振り絞った感がある。
「妻? ……では狐のが、娘?」
「違うわ! そこの麒麟は妄想が激しいだけじゃ」
 ひめが尻尾を逆立てる。
「妻はないよなー……」
「ひ、酷いです! 責任を取ってください!」
「まあ、友達から始めましょう?」
 酷いです、キスして、胸も云々と、彼女が真っ赤になりながら小さな声で言う。言いたくないなら言わなきゃいいのに。
 ふっ、とケンタウロス娘が笑う。
「お前たち面白いな」
「なんだと。俺が一番面白いぞ」
「そうじゃなー……」
 ひめがさらりと流す。
「喉が渇いた。貰うぞ」
 何か言う間もなく、彼女は俺のグラスを一気に飲み干していた。サングリアである。
 そして彼女は、ひっくり返った。

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